虚栄心

《気まぐれの産物》 跳躍 (GH-second) (0720)


>>初夏に墜落
苦しくない // 愛していない // 生まれていない // 殺していない
ただ、好きなだけ
うつろの朱
夜空を睥睨 // 自動車の騒音独り占め!

>>仰らないで
傷つけられて、貴方に恋をした
ウンブリアの夜 // 虚無から生まれる欲望 // 焦燥感を栄養に
パックス・ロマーナに酔い痴れて
嗚呼、貴方をお慕いして居ます、なんて戯言、何方が?
祖母の愛 // 磯巾着の幻想 //  "嘘吐き"と、空でタイプして
ダイイングメッセージは
何度も言ってやる、死んでしまえ
八紘に埋没 // 書に潜む浅薄 // 自由を掲げる左手
歓喜を伴った境界の鐘はわたしを拒む // 拍手喝采、悲哀を背負った私は一人 // 偽善がひょっこり顔を覗かせて
寂しさに向けられた軽蔑
狂気に酔い死ねる
固陋人魚の結末 // 檸檬とニヒリズム
キスで溶ける角砂糖(親愛の情は通じない)

>>星に臨む
微かな雨、そして頬には塩の残滓 // 輝かしい虚無を抱いた右胸
殺してやる、そう叫んで痛哭す // 安直ピエロ
無音の泣涕 // 前髪に隠した鋭利
人指し指の上のプリズム // 震える手を握り締め(だって誓ったわ、泣かないって)
紛うことなき春 // 暗夜、昴星
苛烈なまでの冷静 // 静寂の恐怖 // 苦渋の微笑み // 名無しの心情
グロテスク真珠
虚無を追求する法 // 高踏理論で武装した // 誇張して菩薩 // 懐古主義に走る進歩
透明でどす黒い // 独裁者は一人ぼっち
絶食の獅子

>>海のうえをはしる手
短慮に浅薄、そして // 真夜中の身勝手
聴こえる雨の足音 // 水蜜桃の薫香 // 狂気は少々
怖いのは、夏の午後 // 彗星は突然 // 信じろと諭して裏切る常套手段
悲しみの深遠、世界の畔 // 返す事のできない憎しみが
八冊の本に埋もれて圧死
優柔不断、魔性は即断 // もう遅い、 // 殺戮ジャーナル // 泣き顔の下に隠れている哄笑
生を偽装 // 温かさを失った鼓動 // 舌の温度 // 黒の右心房、赤の左心房
いつかは帰って来る旅
壁に飾る小辞典(絶版)
死して尚ほ難渋 // 水面に浮いた深海魚 // 難解の世界に潜る明快
そうそのまま攫って、崖の下まで連れて行って
嫌いよ、と呟くその頬が
揺れなきゃ風を感知できない  
怜悧なる翼


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